肩こり

●筋肉の疲労

こりの原因で最もポピュラーなのものが「筋肉の疲労」です。
私たちの肩は首や腕を支えていて、この2つの部位の重さを支えるために常に負担がかかっています。
この負担がかかることによって、筋肉は疲労します。

筋肉が披露すると「疲労物質」というものが筋肉の中にたまります。
この疲労物質は神経を刺激し、筋肉が硬くなる原因ともなります。
硬くなった筋肉は血管を圧迫し、これが肩こりの原因ともなります。

 

●不良姿勢

デスクワークなどで同じ姿勢を長時間続けると、猫背になったり姿勢が崩れて首や背中に負担がかかり、肩こりの原因となることがあります。

 

●眼精疲労

スマホやパソコンなどの液晶画面を長時間見続けると「眼精疲労」が起こることがあります。
この眼精疲労が肩こりの原因となることもあります。

 

肩こりが起こる理由にはざまざまなものがありますが、最も大きな理由は私たち日本人の身体の構造にあります。
私たちの頭の重さは平均で7キロほどあると言われています。
この7キロの重さを支えているのが「肩の筋肉」です。

そして肩の筋肉には、この7キロもある頭の重さの他に、腕の重さや肩甲骨などの重量も負担となってのしかかります。
この重さを引き受けるのが「肩の筋肉」ですが、日本人の筋肉量は欧米人に比べ少ないと言われており、筋肉へ負担がかかる状態が続くと「肩こり」を起こしやすいと言われています。

身体の構造以外では、長時間同じ姿勢を続けると肩や首の筋肉が緊張したり、硬直するなどで筋肉の血流が悪くなって疲労物質がたまります。
この疲労物質は神経を圧迫し、圧迫された筋肉が硬くなって肩こりが起こる理由となります。

●ストレッチなどで血行を良くする

デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとることで肩や首にこりを感じたら、痛みを感じない程度のストレッチや屈伸運動を行ってみてください。
運動やストレッチをすることで身体の血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれ肩こりの症状緩和が目指せます。

 

●眼精疲労を解消する

パソコンやスマホ、テレビなどの液晶画面を長時間ながめていると、目の疲れや目の奥が痛くなることがありませんか？これは眼精疲労の症状です。
この眼精疲労が肩こりの原因となることがあります。

目の奥には視神経という末梢神経があり、この神経が疲労などでダメージを受けると肩こりの原因となることがあります。
「目が疲れたな」と感じたら、その場で目を閉じて1分ほど数えてみてください。
これだけでも目の疲労を改善する効果が期待できます。
また、目じりの延長線上にあるこめかみ付近を、指の腹で優しくなでるようにマッサージするだけも眼精疲労の対処法になります。

●肩や首を冷えから守る

夏のエアコンによる身体の冷えは筋肉を緊張、硬直させる原因ともなります。
エアコンの冷気が直接身体に当たらないように注意し、それでも冷えを感じるようであれば、首や肩に1枚上着をかけて身体の冷えを防ぎましょう。

また、寒い季節には、首を冷気から守るハイネックやタートルネックなどの衣類を着たり、外出する際にはマフラーやカイロなどで首や背中を温めるようにしてください。

 

●猫背にならないように気をつける

スマホやパソコンの画面を眺めていると、自分でも気が付かないうちにうつむき加減になり、猫背になっている時がありませんか？
この猫背やうつむいた姿勢は肩こりの原因となりますので、背中はできるだけ丸めないように、うつむき加減にならないように、パソコンの画面はできるだけ正面に向けるように、スマホはできるだけ顔の正面に向けるように意識してみてください。

 

●低血圧・高血圧に注意

低血圧の方は、血行不良によって疲労物質などの肩こりの原因となる物質が溜まりやすくなり、これが肩こりの原因となることがあります。
逆に高血圧の方は、血管が圧迫されていて血液の圧力が高い状態にあります。

この圧迫された血管が末梢神経などを刺激して肩こりの原因となることがありますので、高血圧、低血圧の症状があり、肩こりでお悩みの方は血圧が正常値になるよう、生活習慣を見直してみても良いでしょう。

女性の身体の悩み1位は肩こりと言われています。
ご来院される患者様の多くが肩こりの症状で悩まれています。
稀に「○○分揉んでほしい」という要望で来られる方がいらっしゃるのですが、当院ではマッサージ屋さんのような気持ちい肩もみ施術は行いません。
なぜなら、その時は気持ちいかもしれませんが根本的な解決にはならないからです。
肩こりの1番の原因は”姿勢”にあると考えています。
姿勢と言っても背中だけのイメージかも知れませんが、当院では背骨から骨盤まで全身の姿勢に対して調整を入れていきます。
「え？骨盤も肩こりに関係あるの？」といつも驚かれますが、身体全身をみることはすごく大切です。